【お茶の種類】白茶

 
 お茶の種類を区別する方法で、産地や品種や栽培方法に関わらず、どんなお茶でも区分けできるのが、製法による区別です。

 
 製法によって区別する場合、主にどれだけ発酵させるか、発酵の程度と発酵の種類の違いで色分けされています。緑・黄・青・白・紅・黒の六つに分けるのが一般的です。

 
 前回までで、緑茶・青茶・紅茶・黒茶の四つをご紹介してきました。六つに分けたうち、残るは二つ、黄茶と白茶です。今回は白茶をご紹介します。

 
 白茶というのは、白い産毛のある茶の新芽、白い産毛のある若葉を原料に使い、出来たお茶のも白い産毛で白っぽい色にみえるから、そう呼ばれています。茶葉に含まれる酵素で軽く発酵させるので、弱発酵茶として分類されることもあります。

 
 白茶づくりには、酵素発酵を止めるための殺菁(さっせい)というプロセスはありません。青茶と同じく摘んできた茶葉を萎凋するのですが、ひたすら室内で萎凋します。そこで、揉捻をやらないのが青茶と異なる白茶の製法の特徴です。そして、最後に乾燥します。乾燥のために加熱することはあります。

 
 茶葉を広げて置いておき、萎れさせて、その後乾燥させるだけなので、原始的なお茶の製法に近いといわれています。プロセスが単純なだけに、逆に経験と歴史に裏打ちされたノウハウが必要になります。

 
 お茶も葉っぱですから、単にしおれさせて、乾燥させたら、枯れ葉になってしまいます。茶葉は葉肉、葉脈、茎軸といった部位の違いによって、しおれさせると水分量が異なってきます。葉肉の水分は抜けやすく、茎軸の水分は抜けにくいので、それらの水分量を均一にしてやる必要があります。さもないと、葉肉の部分がぱりぱりになり、枯れ葉と化してしまいます。枯れ葉にならずに、ちゃんとお茶になるように萎凋し、乾燥してやると白茶の出来上がりです。

 
 白茶は中国大陸福建省の特産で、白毫銀針(パイハオインチェン)、白牡丹(バイムータン)、寿眉(ショウメイ)などが有名です。台湾では、白茶の開発に成功したなどと南投県ローカル紙でニュースになるくらいで、ほとんど作られていません。
 

中国の代表的白茶 白毫銀針 茶葉 
 
白毫銀針の茶葉: 
原料は茶葉の芽の部分だけを使用し、出来上がったお茶の形状は針に似て、白い産毛で覆われ、銀のように白い色をしているので、白毫銀針と名付けられています。

 
 
 
 
 
 
 白茶の場合、揉捻のプロセスがないので、茶葉のエキス分は表面に出ていません。緑茶とは正反対で、飲む際にはお茶の抽出時間が長くなります。白毫銀針では、目安が5分程度と青茶や紅茶に比べても、だいぶ長い抽出時間です。上品な淡白な香りで、甘い後味が特徴です。

 
 白茶には次のような効用があると言われています。
・カフェインとアミノ酸が疲労回復によい
・カフェインの利尿作用が、むくみによい
・解毒効果があるとされ、デトックスになる、また、ビタミンやポリフェノールが美肌によい
・涼性のお茶なので、夏場の水分補給によい

 
 白茶で気をつけることは
・茶葉に含まれるカフェインが製茶の過程であまり分解されないので、お休み前は控えた方がよい
・涼性のお茶なので、冬場や冷え性の人、生理中の人は避けた方がよい
といわれています。

 

 
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