【お茶の種類:品種】台湾の「四大名種」

 
 お茶は、チャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)というツバキ科ツバキ属の常緑樹です。犬のなかに秋田犬やレトリバーやダックスフントなどの犬種があるように、チャノキにも多くの品種があります。台湾でお茶をつくるために栽培されている品種をご紹介してまいります。

 
 台湾で本格的にお茶が栽培されるようになったのは、台湾海峡を隔てた西隣りの中国福建省からウーロン茶に適したチャノキの品種が島に持ち込まれてからです。

 
 中国大陸から伝来して、その後日本統治時代に台湾省四大名種と認定されて、栽培が推奨されたお茶の品種は:
・大葉烏龍
・硬枝紅心 (大廣紅心)
・青心大冇
・青心烏龍
です。
 

台湾茶 青心烏龍 生の茶葉 
 

 では、今の台湾で多く栽培されているお茶の品種は何でしょうか。作付け面積の多い順に、
1.青心烏龍
2.金萱(台茶12号)
3.四季春
4.青心大冇
5.翆玉(台茶13号)
となります。

 
 台茶で始まる番号で名付けられているのは、台湾農委会茶業改良場で長年にわたる品種改良で作り出された台湾独自のお茶の品種です。四季春も台北近郊の木柵で見いだされた品種ですので、今では作付け面積ベスト5のうち、実に3つが台湾独自の品種ということになります。かつての四大名種でランキングに残っているのは、1位の青心烏龍と、4位の青心大冇だけとなりました。

 
 チャノキの品種には、緑茶をつくるのに向いている品種、青茶をつくるのに適した品種、紅茶用の品種があります。台湾で栽培されるお茶の品種の変遷には、育てやすさや収穫量の多さ、お茶にしたときの品質も関係しますし、市場のニーズも関係します。例えば、今から半世紀ほど前には、日本の藪北(やぶきた)種が日本市場向けの緑茶用として、盛んに栽培されていましたが、現在ではほとんど栽培されていません。

 
 次回からは、現在台湾で多く栽培されているお茶の品種について、その特徴などをご紹介したいと思います。
 


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