【お茶の種類:品種】台北郊外木柵の茶畑 自然交配で生まれた四季春茶

 
 お茶は、チャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)というツバキ科ツバキ属の常緑樹です。犬のなかに秋田犬やレトリバーやダックスフントなどの犬種があるように、チャノキにも多くの品種があります。台湾でお茶をつくるために栽培されている品種をご紹介してまいります。

 
 四季春は、1981年ごろに台北近郊のお茶の産地・木柵で、自然交配で生まれたのを茶農が発見し、選別して育てた台湾ローカルの優良品種です。作付け面積は、青心烏龍、金萱(台茶12号)に続く、第3位で約1800ha(甲子園球場462個分)で、台湾各地で栽培されています。

 
 四季春を見つけたのは現地語で「大頭輝」と呼ばれる木柵の茶農ですが、この品種に目を付けた南投県名間郷(凍頂山のある鹿谷郷の北西に隣接)の茶農・李彩云が名間に移植して、四季春と名付けて大々的に栽培したことから、品種名として一般に認知されるようになりました。今、名間郷で最も多く作付けされているお茶の品種となっています。

 
台湾茶 四季春の茶樹 

 ちなみに、この品種を発見した「大頭輝」という茶農は一年に六回も収穫できるこの品種の特徴に着目して、最初「六季香」と名付けたのですが、こちらの名前は広まることがありませんでした。山手線のE電、東京ドームのビッグエッグみたいな残念ネーミングですね。

 
 樹形は横に広がる灌木タイプです。樹勢は強く、丈夫な品種です。武夷茶(台湾で中国の名産地・武夷山から伝わったとされる品種だが、その真偽はさだかではない)の特徴が出ているので、おそらく武夷と青心烏龍または青心大冇が自然交配して四季春ができたのだろうと言われています。

 
 茶の芽の密度が高く、一年中新芽が出て、収穫期が長いため、四季いつでも春のように収穫できるということで、四季春と名付けられました。主にウーロン茶などの青茶がつくられています。
 

台湾茶 四季春 茶葉 
 
 
 独特のさわやかな風味が特徴で、いつ収穫しても春一番の新茶のような風味があるから、四季春と名付けられたという説もあります。

 
 その風味がちょっと青くさいと敬遠する向きもありますが、丈夫で収穫量の多い品種なので、価格が青心烏龍を使ったお茶などに比べると経済的で、コスパのよいお茶です。当店でも四季春茶は売れ筋商品のひとつです。

 
 台湾茶の名産地・杉林渓の玄関口、渓頭の茶師・張さんのところで試飲させてもらって、「安くておいしいお茶だよ」と勧められたのですが、自分はちょっと青臭い感じが好みではなく、最初は少ししか仕入れませんでした。でも、よく売れるので、最近はだいぶ仕入れ数を増やしてきているのですが、それでも、よく品切れになってしまいます。

 
 四季春茶、そのさわやかな風味がお口に合えば、とってもコスパのよい台湾茶です。今後、製茶工程などでいろいろ工夫がなされていくと、もっとおいしいお茶になっていくと思います。

 
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