【お茶の種類:品種】青心大冇 東方美人茶をつくるのはこの品種

 
 お茶は、チャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)というツバキ科ツバキ属の常緑樹です。犬のなかに秋田犬やレトリバーやダックスフントなどの犬種があるように、チャノキにも多くの品種があります。台湾でお茶をつくるために栽培されている品種をご紹介してまいります。

 
 青心大冇(チンシンターモウ、冇は広東語を表記するための特殊な漢字でモウと読みます、カンフー映画などでよく耳にするモウマンタイ=大丈夫、問題ないという意味合いの台詞のモウと同じです)は、以前ご紹介した台湾省四大名種のひとつで、古くから栽培されてきた伝統的品種です。

 
 青心大冇は小葉種で樹勢が強く丈夫で、病虫害や干ばつにも強くて、たくさん収穫できる品種です。作付け面積は、青心烏龍、金萱(台茶12号)、四季春に続く第4位で約850ha(甲子園球場218個分)です。台湾では、主として北部の桃園県、新竹県、苗栗県の平地で栽培されています。

 
台湾茶 東方美人茶用の品種 青心大冇の茶葉

 
 新竹県と聞いて、ピンと来た方もいらっしゃるでしょう。新竹県といえば、オリエンタル・ビューティーこと東方美人茶の故郷です。青心大冇は主に東方美人茶をつくるのにつかわれている品種です。青心大冇の葉がウンカ(中国名:小緑葉蟬、学名:チャノミドリヒメヨコバイJacobiasca formosana)に刺されると防御反応で香気物質を生成するのですが、それが東方美人茶独特の甘い香りを生み出すのです。
 
 

台湾茶 東方美人茶(橙芯)茶葉 

 
 平地で多く栽培されているのは、高山地帯だと気候が厳しくて、ウンカの棲息が困難になるからです。丈夫な品種なので、ウンカに刺されてもしぶとく元気です。それで、刺されると旺盛な防御反応をしめすので、よい東方美人茶ができるのです。

 
 元々青心大冇はうまく作らないと苦みや青臭さが強く出て、高級茶が作れず、青心烏龍種でつくる茶葉の半値にもならない安いお茶しかつくれない品種でした。ところが、東方美人茶という素晴らしいお茶ができることが分かり、超高級茶用の品種へと華麗なる転身を遂げたのです。

 
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