【お茶の種類:品種】品種改良による台湾オリジナル品種、翠玉(台茶13号)

 
 お茶は、チャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)というツバキ科ツバキ属の常緑樹です。犬のなかに秋田犬やレトリバーやダックスフントなどの犬種があるように、チャノキにも多くの品種があります。台湾でお茶をつくるために栽培されている品種をご紹介してまいります。

 
 台湾での品種別作付け面積ベスト5の最後は翠玉(台茶13号)、作付け面積は、青心烏龍、金萱(台茶12号)、四季春、青心大冇に続く第5位で約450ha(甲子園球場115個分)です。北部の新北市坪林区や宜蘭県、東部の台東市、中部の南投県などで主に栽培されています。

 
 南投県は高山茶の産地が多いところですが、翠玉の場合、標高1000mを超える高山地域ではほとんど栽培されていません。それは、高山で育てた翠玉は含水量が多くて、葉肉も分厚くなり、あまり高級なお茶に仕立てられないからです。

 
台湾茶 翠玉(台茶13号)の茶葉 

 翠玉は、金萱(台茶12号)と同時期に台湾農委会茶業改良場で生み出されました。戦後における台湾茶の父と呼ばれる呉振鐸氏が自ら選定したのが、この台茶13号と、金萱の二つとなります。母木が硬枝紅心で、父木が台農80号という組み合わせです。小葉種で、樹形は横に広がるというよりは、直立して上に伸びていこうとします。青心烏龍や青心大冇に比べると、単位当たりの収穫量は二割ほど多くなります。

 
 できたお茶は、モクレンやジャスミンの花のような香りがあります。同時期に世に出た金萱茶が摘みとりやすく茶葉が密集しているのにくらべて、摘み頃の茶葉がばらけて生える翆玉は、茶摘みが面倒で、収穫量も金萱ほどは多くないということで、その普及する度合いは金萱に比べると遅々としたものでした。しかし、香りに特徴があるため、徐々に評価を高めて作付け面積も広がってきています。主に、青茶(ウーロン茶など)用に使われています。

 
 当店でも、今後商品化していきたい注目の品種です。ご期待ください。

 
 


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