台湾の人はとっても親切(2) 台北桃園空港

 
 台湾に行って、印象的だったのは、まず台湾茶がすごくおいしいということ、だから、このお店を開いたのですが。次は、意外と日本に似たところがあって、違和感が少ないこと。そして、台湾の地で過ごすうちに分かったのが、台湾の人はとっても親切だということです。

 
 自分が体験したエピソードをご紹介しましょう。

 
 駐在していると何度も日本とのあいだを飛行機で往復します。台中に住んでいると東京への直行便がないので、高鐵(台湾高速鐵路、台湾版の新幹線)で台北方面に出て、飛行機に乗ります。高鐵は日本の車両技術を導入しているので、本当に新幹線によく似た車両です。

 
 

台湾 高速鉄路 車両 
 
 台湾高鐵の車両

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 台北方面には、台北市の松山空港と、桃園市の桃園空港の二つの空港があり、いずれも東京への直行便が飛んでいます。松山は羽田との便、桃園は成田との便が多いようです。

 
 あるとき、桃園空港から日本に一時帰国することになりました。この空港、かつては台湾の初代総統である蒋介石の本名である中正をとって、中正国際空港と呼ばれていましたが、2006年に台湾桃園国際機場と名称変更されました。

 
 チェックインして、機内持込み手荷物、旅券にボーディングパスをもって、セキュリティチェック・手荷物検査に並びました。結構長い列です。順番が近づくと、四角い平カゴに上着、身に着けた小物類、時計やケータイや小銭入れやら、放り込んでいきます。人にもらった数珠のような台湾風ブレスレットを左手首にしていたのですが、それも外して、いっしょにカゴに放り込みました。

 
 X線透視装置にカゴと手荷物と上着を通して、手荷物を受け取り、急いた心持ちでカゴから小物類を取り上げ、上着を身に着けました。そして、出国審査の列に並び、旅券に出国印を受けて、搭乗待合室に向かいます。

 
 そこで、ふと気づきました。ブレスレットをカゴに入れたまま、取り忘れたのです。もう出国審査が終わったので、引き返せません。それをくれた人の顔が目に浮かび、申し訳ないと思いましたが、そのまま、ゲートの方に歩き出しました。

 
 すると、後ろから呼び止められました。振り返ると紺色の制服を着た背の高い若い男性係官です。「これはお前のではないか」とさっとブレスレットを差し出すのです。それはまぎれもなく、自分が手荷物検査でカゴに置き忘れたものでした。

 
 びっくりでした、どうして私のものだとわかったのだろう。その様子を見てとってか、監視カメラの映像で調べたんだ、と教えてくれました。謝謝、シエシエと繰り返す私を置いて、その係官は踵を返して持ち場に戻っていきました。。

 
 使用済みのカゴをあらためて忘れ物があることに気づき、誰の持ち物か特定するために、すぐ監視カメラの映像を見直して、このおっさんが忘れたんだな、と出国審査の先、搭乗口に向かうところまで追いかけてきて、渡してくれたのです。

 
 日本だったら、果たして空港の係官がここまでやってくれるでしょうか。遺失物預り所かどこかに預けるようにして、後日、本人から申告があったら渡せるようにしておく位が関の山ではないかと思います。

 
台湾 桃園国際空港 搭乗待合室 
 桃園空港の待合室

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 台湾の人は本当に親切だなぁ、と感心したエピソードです。そんなことを思い出しながら、台湾茶を飲むといっそうおいしく感じられます。親切心に負けない情熱をもって、精魂込めて作り上げられたお茶ですから。

 
 


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