丑年の人は、台中に行くと運気アップ?!おいしいお茶も飲めるところですよ
7月も半ばを過ぎ、今週末からは学校も夏休みシーズンとなります。夏休みに旅行する計画を立てておられる方も多いことでしょう。地球の歩き方のサイトに、「行くと運気アップ?!風水で占う2018年下半期 干支別の開運旅行先はココ!」という記事があり、なんと丑年の人が旅行すると運気が上がる旅行先として、台湾の台中!の名前が挙がっていました。
行くと運気アップ?!風水で占う2018年下半期 干支別の開運旅行先はココ! 丑年(うし) 台中
日本の皆さんがよく行く台湾の旅行先としては、まず台北、高雄、花蓮辺りの名前が挙がることが多く、台中の名前はなかなか出てこないので、元・台中住民の一人としてはなんだかうれしくなりました。
そこで、今回は台中市がどんなところか、その観光スポットとあわせて、ご紹介したいと思います。
台中とはどんなところ?
台湾島は、真ん中を南北に3000m級のピークが連なる中央山脈が背骨のように貫き、比較的平野部の多い西側に主要都市が南北に並んでいます。北から、台北、台中、台南、そして高雄です。それらの都市は、台湾版新幹線・高鐵(カオティエ)で一本に結ばれています。
台中には、台北から高鐵で約1時間、ちょうど真ん中辺りにあります。西が海に面した大きな港で、港から東に小高い山を越えた盆地状の平野に市街地が発展している都市です。台湾政府の肝いりで開発された大きな工業団地が複数あって、日本企業も多く進出しています。自分もかつてはそんな工業団地の日系企業に勤めていました。
台中市の東の端の和平区などは、花蓮県や南投県と接しており、台湾高山茶の名産地・梨山大禹嶺茶区の一角をなしています。また、台中市の南東側、南投県には、凍頂烏龍茶で有名な凍頂山や名産地・杉林渓があります。
そういった地理的特性から、古来台中は、良質なお茶の集積地であり、また、お茶を輸出する際の積出港でもありました。だから、このエリアにはよいお茶屋さん(茶行)も集まっています。当店が仕入れている茶師・林天豪さんの店も台中にあります。
台中の観光スポット
台中は、台湾中部の景勝地「日月潭」の玄関口になるので、日本からの観光客は台中まで高鐵で来て、そこからバスなどで日月潭に向かうことが多く、台中市内はいつも素通りされてしまうのですが、そんな台中市の観光スポットをいくつかご紹介します。
高美湿地: 「台湾のウユニ塩湖」の異名をもつ遠浅の海岸です。潮の引いた夕方がよいのですが、そうでなくても、風力発電の風車が立ち並ぶ景色は一見の価値があります。写真を撮ったときは、あいにくの天気で風車が遠くに霞んでいました。天気がいいと風車もたくさん見えて、壮大な風景です。
都会公園: 観光客向けというよりは、自然の中でピクニックしたり、サイクリングしたり、台中市民の憩いの場所です。
宝覚禅寺: 大きな弥勒菩薩が目立ちますが、日本ともゆかりのお寺です。以前、別のエピソードにからめて、ご紹介しました。
国立自然科学博物館: 恐竜の動く模型があったり展示の楽しい博物館で、植物園もあります。
精明一街: タピオカミルクティーの元祖・春水堂(日本にも進出している名店)もある別名「台中シャンゼリゼ」。
台中公園: 日本統治時代からの公園で、当時の面影を公園のあちらこちらに見ることができます。写真の湖心亭は、明治時代に台中を訪れた皇族の休憩所として作られたものです。
台鉄台中駅: 台湾鉄路(在来線)の台中駅です。台中の人は「東京駅に似てるだろう」といいます。規模は小さいですが、確かに東京駅丸の内口に似た駅舎です。
旧台中市役所: 日本統治時代、台中州の州庁舎だったところです。戦後も台中市役所として、長く使われてきました。
以上 今回は、台湾台中市の観光スポットをご紹介しました。